ドブネズミじゃないよ!静岡県準絶滅危惧のカヤネズミだよ!

カヤネズミMicromys minutus.加藤英明HideakiKato.jpg
畑や庭で作業をしていると、小さなネズミに出会うことがあります。時にはバケツの中に落ちていることも…
そんな時、ドブネズミの子どもと間違えて殺さないようにしましょう。

カヤネズミは在来の生物です。日本で最も小さなネズミの仲間で、体長は5pほどで体重は約7g。
植物の種子や昆虫を餌とします。人家には入らず、野山に暮らすネズミです。
カヤネズミに出会ったら、そっと見守ってあげましょう!


ドブネズミとの違いは、長い尾。体長よりも長い尾をもちます。野外で出会うネズミで、しっぽが長く、硬貨ほどの大きさで動きの素早い種類を見かけたら、害のないネズミと判断しましょう。

※野外のカヤネズミを許可なく殺したり、捕獲・飼育したりすることはできません。野生動物には病気を媒介する寄生虫が存在するため、やむを得ない場合でも素手で触れないようにしましょう。

カヤネズミMicromys minutus
静岡県レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
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別種それとも同種?静岡県のオカダトカゲ!

Plestiodon latiscutatus.jpg

オカダトカゲ(三島市)

静岡県東部には、オカダトカゲとニホントカゲが生息しているとされています。

その違いは、オカダトカゲの体鱗列数が28列、ニホントカゲの体鱗列数が26列(どちらも例外あり)。オカダトカゲの後鼻板が比較的大きく…と言っても個体変異があり、外見ではなかなか区別がつきません。

そこで、遺伝子を比較すると、
オカダトカゲ(三島産)
  12SrRNA:CATTCTCTACCATAGAGAACACGAACAGCTTAA…
ニホントカゲ(静岡産)
  12SrRNA:CATTTTCTGCCACAGAAAACACGAACAGCCTAA…

確かに違いはあるようですが..写真のオカダトカゲは体鱗列数が26列。
交雑による遺伝子浸透が進行している可能性があります。
遺伝子汚染が懸念されるので、これらのトカゲを人為的に移動しないようにしましょう!

Plestiodon japonicus.2.jpg
ニホントカゲ(静岡市)
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沖縄で外来生物プレコが大繁殖!マダラロリカリア放流注意!

マダラロリカリアPterygoplichthys disjunctivus.プレコ.沖縄.加藤英明HideakiKato.jpg
沖縄で捕獲されたマダラロリカリア

プレコは、南米に自然分布するナマズの仲間で、680種ほどが存在します。広大なアマゾン川とその支流に生息していますが、なぜか日本の河川でも出会うことがあります。その場所は、沖縄!暖かい自然環境のため、野外で越冬・繁殖しています。

沖縄での定着が初めて確認されたのは、1991年のこと。その後、牧港川や安里川など10水系以上他で生息が確認され、沖縄の河川には30年以上前に存在していたと考えられています。

プレコは26℃前後の水温を適温とします。15℃以下では動きが鈍り、10℃以下が続くと死に至ります。本州では越冬不可能ですが、温水が常時流れ込む温泉地や工業地域では越冬して繁殖することでしょう。

野外に入り込んだ外来生物は、防除の対象となります。愛玩用に輸入されたプレコたちを、最後まで責任を持って飼育しましょう。飼いきれなくなった場合は、知人や最寄りの熱帯魚店に引き取ってもらうことが好ましいですが、大型で寿命が長い種類の飼育を予定する場合は、最後まで飼育できるか事前によく考えてから購入しましょう。

魅力的なプレコ類が飼育規制の対象にならないように、しっかり管理しましょう!

<プレコの生態系等への影響>
・水草を含む植物相への食害
・魚類の卵や仔魚の捕食、競合による在来生物の減少
・大量に排泄される糞による水質汚染
・川岸にあけられた巣穴による土手の崩壊や地盤沈下、河川幅拡大による水位の低下
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おとなしいけど要注意。ミナミイシガメ!

Mauremys mutica.jpg

ミナミイシガメ(静岡市)
静岡県では西部から東部まで各地で捕獲されています。外来種。
ベトナムや中国、日本の西表島や石垣島に分布しているカメです。
色形は個体変異が大きいので、静岡で捕獲されても産地の特定はできません。
様々な種類のカメと雑種を形成するので注意が必要です。
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田んぼのイネを守る、ニホンイシガメ!

Mauremys japonica.1.jpg

ニホンイシガメ
初夏、里山の谷川に棲むニホンイシガメたちが、田植えを終えた田んぼにひっそりと現れます。彼らの狙いは、外来種のジャンボタニシ。薄い殻につつまれたジャンボタニシをムシャムシャ食べた後は、周辺の緩やかな流れの用水路で一休み。

ジャンボタニシは“アップルスネイル”と呼ばれるだけあって、カメたちにとってはおいしいリンゴ飴のようなもの。ニホンイシガメは上手にジャンボタニシの殻をパリパリ砕くと、軟らかい肉質とともにつるっと飲み込みます。そしてまたジャンボタニシを探しに田んぼの中を徘徊します。

ニホンイシガメは、イネを食害するジャンボタニシや水に落ちた害虫を食べる役割を果たします。
田んぼに現れるニホンイシガメを大切に見守りましょう。
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