鬼!鬼!鬼顔!毒魚インドアカザ!Indian torrent catfish, Amblyceps mangois, 猗窩座!? 赤佐! 加藤英明.静岡大学

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インド北部からネパールにかけて、ガンジス川流域にはインドアカザが生息しています。体色は赤褐色で、頭は扁平、四対の立派な口ひげがあるナマズの仲間です。全長7cmほどの小さな魚ですが、背鰭と胸鰭の刺条には毒腺があり、刺されると痛むため、扱いには注意が必要です。
毒針を持つ=赤刺、赤佐…猗窩座?…鬼のようななんとも怖い顔をしていますが、性格は穏やかで、流れのある綺麗な川の石の隙間でひっそりと暮らしています。

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インドアカザは古くから知られた魚で、1822年に新種記載されています。英名はIndian torrent catfish 、学名はAmblyceps mangois、” mangois”マンゴイスはmangoi地方を意味し、本種はマンゴイスキャットとしてよく知られています。アカザAmblycepsの仲間には20種ほどが存在し、南アジアから東アジアに広く分布し、背面の後方にある“あぶら鰭”が尾鰭から離れた位置にあるのが特徴です。
日本にもアカザの仲間の二ホンアカザLiobagrus reini Hilgendorf, 1878が生息しています。インドアカザとは異なり、あぶら鰭は尾鰭とつながっています。また、鼻孔の後鼻孔は前鼻孔より遠く離れ、目に近い位置にあります。 ※アカザ属であるアンブリケプスAmblycepsの仲間は前鼻孔と後鼻孔が近い位置にあります。

アカザ科Amblycipitidaeはまだまだ研究が進んでいなく、今回訪れたネパールでは、ガンジス川支流にアカザの仲間が2種確認されていますが、さらに異なる種も存在しているようです。このインドアカザは、2016年に新種記載されたワイコムアカザAmblyceps waikhomi、もしくは新種の可能性もあるのです。今後の研究が楽しみです!

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インドアカザ Indian torrent catfish
Amblyceps mangois (Hamilton, 1822)
ナマズ目Siluriformesアカザ科Amblycipitidae


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ネパール.1.海外調査.静岡大学.加藤英明.HideakiKato.Youtube.jpg


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