マムシの毒牙に要注意!幼蛇にも毒があります!

ニホンマムシGloydius blomhoffii.加藤英明HideakiKato.jpg

ニホンマムシは、西南諸島を除き、日本に広く分布します。成体の全長は60cmほどですが、幼体は全長20pほど。体が小さい幼体の毒量は少ないですが、その成分は成体と変わりません。
咬まれると疼痛、急性腎不全等、命の危険も!

痛みに耐えようと我慢すれば、体内の循環機能がじわじわ低下し、取り返しのつかないことになります。
ヘビに咬まれた場合は、どのような種類かわからなくても、必ず最寄りの病院で診察してもらいましょう。


マムシに咬まれると…
咬まれた時の痛みは小さいですが、数十分〜数時間かけて、徐々に痛みが強くなります。また、死亡例の多くは咬傷数日後。乏尿や血尿はかなり危険なサインです!


6月はマムシが活発に動きます。気をつけたいのは、飛翔するホタルを見るために水辺に近づくとき。
日没後、風が少なくて湿度が高い時は要注意!靴や長靴を履いてホタルを観察しましょう。

ヘビを見かけても近づかない、触らない、不意に咬まれた場合はすぐに病院へ!
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魅力的なコイたちと正しく付き合うために!外来種問題!

コイCyprinus carpio2.外来種.加藤英明HideakiKato.jpg

コイCyprinus carpio.外来種.加藤英明HideakiKato.jpg

コイCyprinus carpioは、中央アジアから東アジアに広く分布し、地域によって遺伝子が異なります(遺伝的地域特異性)。かつて日本の野外に生息するコイは、全て大陸から人為的に持ち込まれた外来種と扱われていましたが、近年、琵琶湖などで遺伝的に大きく異なる集団の存在が明らかになり、これらは日本に固有のものと推測されています。今後、ノゴイと呼ばれる在来型が、日本の固有種や固有亜種として記載される可能性も!

しかし、大陸から持ち込まれた外来の個体や人為的に改変された個体が数多く野外に放流された経緯があり、交雑による遺伝子汚染が危惧されています。今後、日本における在来コイ類の保全のため、さらには分化の歴史を紐解くためにも、早急に交雑を阻止しなければなりません。

人家周辺のコイは全て外来由来であり、在来型が存在する琵琶湖等では交雑が進行していると考えられます。品種改良された個体は美しくてとても魅力的ですが、人為的に遺伝子を偏らせた改変動物であり、野外に入り込むと在来型と交雑して遺伝子汚染を引き起こすので要注意です。


美しく優雅なコイは、丈夫で人慣れすることから、愛玩用に好まれます。飼育者は野外に放さないよう、最後まで責任を持って飼育しましょう!


<好ましいコイの取り扱い>
・個人、業としての飼養
逸脱防止処置が施された状態で飼養(水槽、池、生簀)。

・公共の池
閉鎖的環境の場合、行政の方針に従い飼養または防除。
※愛玩や観賞、除草の目的で飼養する場合、個体数が増えすぎないように間引き等の管理が必要です。また、ホタルやトンボなどの水生昆虫、メダカやドジョウなどの魚類やヌマエビやテナガエビなどの甲殻類等が避難できる場所を確保することが大切です(生態系保全を目的とする場所では、全て取り除くことが好ましい)。

飼養するコイが放置されて増殖してしまうと…
→餌不足や水質悪化により、コイにとって適切な飼養環境ではなくなります。また、水生生物の過度な捕食により生態系に与える影響が大きくなります。例)トンボが飛来して産卵しても全て捕食されてしまう(池が在来種トラップに...)。
※在来型のコイでも、異なる地域に放すことは遺伝的地域特異性を損なわせることにつながります(国内移入外来生物として防除対象)。

・河川、湖沼
自然分布のものを除き、防除。琵琶湖の他、四万十川など地域固有の遺伝子が存在すると推測される地域では、移入個体とそれらとの交雑と思われる個体を積極的に取り除く必要があります。
※現在、純粋な在来型のコイは、琵琶湖の深層部でのみ確認されています。

魅力的なコイたちと末永く付き合うため、“保全目的のコイ”と“観賞用・食用等のコイ”が混生しない環境づくりが大切です!


※公園の池等、公共施設のコイは、行政の許可を得なければ捕獲できません。また、水産資源として扱われている地域では、捕獲禁止期間やサイズ制限等があります(各県の内水面漁業調整規則を参考に)。
食用としてコイを求める場合は、専門の業者やお店で購入しましょう。
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第19回日本カメ会議が開催されました!2018年3月10日,11日

第19回日本カメ会議が開催されました!
2018年3月10日. 第19回カメ会議.加藤英明.jpg

日本カメ自然誌研究会&名古屋港水族館 共催
開催日:2018年3月10日,11日
会場:名古屋港ポートビル4階会議室
    懇親会(名古屋港水族館 黒潮大水槽前ホール)

<静岡大学からの発表>
口頭発表
・静岡県公立学校で飼育されているアカミミガメの現状調査:加藤英明
・アカミミガメによるイネの食害の現状:嶋田真奈美・堀川さつき・加藤英明
ポスター発表
・市民参加型で行う外来カメ類の防除の効果:相垣梓・木ノ内洸也・内田萌友・相島諒・加藤英明
・静岡大学の生物保全実習地におけるニホンイシガメの繁殖の試み:赤堀みなみ・種本怜・岡田涼・前川里奈・加藤英明
・飼育カメ類の寄生蠕虫保有状況とその問題点:吉田圭太・加藤英明・浅川満彦


全国のカメ情報が集まるカメ会議では、カメの研究最前線、フィールド調査からわかる現状、カメの飼育から気づいた発見など、様々な報告が発表されます!

身近なカメに関する情報を記録して、カメ会議でご紹介ください!

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世界の美しいトカゲ!加藤英明 監修

世界の美しいトカゲ

世界の美しいトカゲ.加藤英明HideakiKato.静岡大学ShizuokaUniversity.jpg

トカゲの仲間は2億年の歴史の中で多種多様な進化を遂げました。
世界に存在するトカゲの仲間は4000種以上。
その中でも美しい種類を厳選!
魅力たっぷりなトカゲの世界をご堪能ください!

2017年9月11日発売!日本初紹介のトカゲたちも!


トカゲのグループ(トカゲ亜目)
・イグアナの仲間
  アガマ科、アノールトカゲ科、イグアナ科、カメレオン科など
・スキンクの仲間
  イワトカゲ科、カナヘビ科、テグートカゲ科、トカゲ科など
・オオトカゲの仲間
  アシナシトカゲ科、オオトカゲ科、コブトカゲ科など
・ヤモリの仲間
  イシヤモリ科、トカゲモドキ科、カワリオヤモリ科など

※2012年以降に提案された新しい科が含まれます


爬虫類って、美しいですね!

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鉄腕ダッシュ!グリーンイグアナ、加藤英明2018年1月21日放送

石垣島のグリーンイグアナiguana iguana.生息地1.加藤英明HideakiKato..jpg
石垣島のグリーンイグアナiguana iguana.生息地2.加藤英明HideakiKato..jpg

石垣島の広大な森林地帯に入り込んだのは、外来種のグリーンイグアナ。知能の高いイグアナを野外で捕獲することは困難。本種の視力は良く、丘の上からでも私たちの姿は丸見え。動きは素早く、近づくことさえも難しい。

グリーンイグアナが石垣島の野外に入り込んだのは、1994年頃。飼育個体が逃げ出し、野外で繁殖しました。定着初期の個体は既に野外から消えているが、それらの子孫が増殖中。これまで爆発的に繁殖していないのは、過去に行われた環境省による捕獲他、地元の有志で捕獲が試みられているためでしょう。

しかし、捕獲を間逃れた個体が繁殖を続け、現在でも数百個体が生息していると考えられます。メスは一度に40個ほどの卵を産むため、10匹のメスが野外にいるだけでも毎年400匹に増殖…
グリーンイグアナは生後2年ほどで性成熟に達し、メスは3年目で産卵します。そのため、成体になる前に捕獲する必要があります。残念ながら幼体を捕食する在来生物の数は少なく、成体になると敵はいません。野外における寿命は10年以上…

このまま放置すると、石垣島の生態系は崩壊。泳ぎが得意な本種が近隣の島々に移動する可能性も!台風等で流れ出した漂流物にしがみつけば、遠く離れた島々に拡散する恐れも!
そんな厄介な外来生物の捕獲に挑む!

捕獲されたグリーンイグアナは、一流のシェフによっておいしい料理に仕上げられました。
※野生個体を含め、本種の寄生虫は十分に調査されていません。ジビエを扱うプロによる調理が好まれます。
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