山の麓で初めて目撃があった後、平地を好むナイルオオトカゲは徐々に民家周辺に移動。その後は川沿いに長距離を移動。 全長1mを超えるオオトカゲですが、1カ月間で目撃者はわずか数名。大きな体を上手に隠す術に長けています。
※原産地では、ワニや獣、猛禽類に警戒しながら暮らしています。
オオトカゲの仲間は暖かい地域に生息しているため、日本の寒い冬を越えることはできません。また、猛禽類や獣、犬、人間、車... 野外には危険がいっぱいです。
できるだけ早く捕獲しなければなりませんが、残念ながら最後は…。
オオトカゲの捜索に協力して頂いた地域の皆様、ありがとうございました!
個体の回収が終わり、捜索は終了しました。
【生き物との関り方】
日本に輸入される動物たちは、故郷に戻ることなく最期を迎えます。ペットは最後まで大切に、責任をもって飼育しましょう。衝動買いはNGです。 適切な環境で飼育できるかどうか、よく考えましょう!
野外に逃げられたり捨てられたりしたペットの多くは、保護されずに死んでしまいます。
運よく生き残り繁殖すると、外来生物問題に…
河川敷でハムスターが繁殖していた事例もあります。
外来生物はしっかり管理しましょう。
飼育を始める前に...
成体の大きさと寿命をチェック!
カメは40年以上、ヘビやトカゲは15年以上長生きする種類も!
飼育できなくなったら誰かに渡せばいい、という考え方はNGです。
終生飼養をお願いします。
野外に放たれたペットが全て保護されるわけではありません。
捕食されたり事故に遭ったり、人間に殺されたり…
特に大型のトカゲやヘビは地域の人を不安にさせてしまいます。
逃げてしまった場合は警察に届け出ましょう! もちろん、騒ぎにならないように配慮していただけます。
※必ずしも公表されるわけではありません。 特に遺棄が疑われる場合は、騒ぎを狙った模倣犯が増えないよう慎重に対応する必要があります。
【捜索のポイント】
・まずは車上から周囲を探す(活動個体の捜索)
※人の姿に気づくと隠れるため
・周囲を確認後、最後に見つかった場所周辺を徒歩で探す(潜伏個体の捜索)
※気温が20℃以下の場合は近くに隠れていることが多い
・新たな目撃情報の収集(自治会・町内会に通知、連携)
※警察と市役所の連携は重要!運送会社や郵便局からの情報も大切!
【捕獲と取り扱いのポイント】
・発見したら事故を誘発しないように周囲の安全を確認
※無理をせず、捕獲しやすい場所に逃げ込むチャンスを待ちましょう。
・数人で取り囲む ・オオトカゲやイグアナは爪と歯に注意して素手で捕獲可能
※軍手があるとよい タモ網も用意
※罠は他の動物が混入する可能性があるため積極的に使用しなくてOK
・捕獲後は25℃前後の環境で保管(蓋に呼吸穴を開けた衣装ケースなど)
・警察署で拾得物として手続き
※静大加藤研究室で一時保管可能
生きものを大切に! よろしくお願いいたします。
保護されたペットたちは、新しい飼い主が見つかることもあります。
幸せに暮らせることを願います!