ニホンカナヘビは、主に低地の草地に生息し、民家周辺など私たちの身近な環境にも暮らしています。
しかし、動きは他のトカゲたちに比べて遅く、外敵に簡単に捕まってしまいます。
天敵は、ネコと人間の子ども…。
ニホンカナヘビが殺されないように、ペットのネコが野外に入り込まないように気を付けましょう!
また、子どもたちが捕獲していたら、観察した後にもといた場所に放すように促しましょう!
その他、ニホンカナヘビと関わる際に、気をつけなければならないことは、“産地”です。
捕獲した個体を、異なる場所に放すことは好ましくありません。
ニホンカナヘビを始め、野生生物は、地域によって遺伝子が異なります。
人間が別の場所に移動して放すことは、長い進化の歴史において蓄積された、“地域特有の遺伝子”を消すことに繋がります。
人為的な生物の移動は、生物進化を妨げるのです。
異なる産地のカナヘビを一緒に飼養することも、“遺伝子汚染“に繋がるため、やめましょう。
ニホンカナヘビが最も好むのは、野外の環境で暮らすこと。
捕獲しても持ち帰らずに、その場で放してあげましょう!
近年、ニホンカナヘビが各地で姿を消しています。かつては、市街地でも庭で日光浴をする姿が見られ、玄関先をちょろちょろ走り回っていたものです。彼らの生息地である草地が減少している今、私たちの住む家や近隣の公園の環境が、ニホンカナヘビの生息の場としてとても重要です。
身近な環境を調べ、ニホンカナヘビが安心して暮らせる環境づくりを試みましょう!