身近なトカゲ!ニホンカナヘビとの正しい付き合い方

ニホンカナヘビ.Takydromus tachydromoides.飼い方.加藤英明.HideakiKato.静岡大学.jpg


ニホンカナヘビは、主に低地の草地に生息し、民家周辺など私たちの身近な環境にも暮らしています。
しかし、動きは他のトカゲたちに比べて遅く、外敵に簡単に捕まってしまいます。
天敵は、ネコと人間の子ども…。

ニホンカナヘビが殺されないように、ペットのネコが野外に入り込まないように気を付けましょう!
また、子どもたちが捕獲していたら、観察した後にもといた場所に放すように促しましょう!

その他、ニホンカナヘビと関わる際に、気をつけなければならないことは、“産地”です。
捕獲した個体を、異なる場所に放すことは好ましくありません。

ニホンカナヘビを始め、野生生物は、地域によって遺伝子が異なります。
人間が別の場所に移動して放すことは、長い進化の歴史において蓄積された、“地域特有の遺伝子”を消すことに繋がります。
人為的な生物の移動は、生物進化を妨げるのです。
異なる産地のカナヘビを一緒に飼養することも、“遺伝子汚染“に繋がるため、やめましょう。

ニホンカナヘビが最も好むのは、野外の環境で暮らすこと。
捕獲しても持ち帰らずに、その場で放してあげましょう!

近年、ニホンカナヘビが各地で姿を消しています。かつては、市街地でも庭で日光浴をする姿が見られ、玄関先をちょろちょろ走り回っていたものです。彼らの生息地である草地が減少している今、私たちの住む家や近隣の公園の環境が、ニホンカナヘビの生息の場としてとても重要です。

身近な環境を調べ、ニホンカナヘビが安心して暮らせる環境づくりを試みましょう!
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今年もカミツキガメが動き出しました!2018年4月

冬眠から覚めると、カミツキガメは繁殖のために動きだします。
2018年4月、既に静岡県内でカミツキガメが発見され、捕獲されています。カミツキガメを見つけたら、警察・行政に連絡してください!

カミツキガメChelydra serpentina.環境省ポスター表.加藤英明HideakiKato.静岡大学ShizuopkaUniversity.jpg

カミツキガメ Chelydra Serpentina.Japan.静岡県2018年捕獲. 加藤英明HideakiKato.jpg
2018年4月に静岡県内で捕獲された個体(成体オス体重5.5kg)。

市民と行政の連携は外来種防除に大切です!

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クレイジージャーニー!爬虫類、加藤英明2018年4月25日

大人気!高視聴率のクレイジージャーニー!
松本人志&設楽統&小池栄子vsクレイジー ジャーニー!
【放送日】毎週水曜深夜11:56〜

クレイジージャーニー.jpg


2018年4月25 日放送
爬虫類ハンター加藤英明 vs南米最強の毒ヘビ& 激レア種

2018.4.25.クレイジージャーニー.加藤英明HideakiKato.jpg

ぜひご視聴ください!
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マムシの毒牙に要注意!幼蛇にも毒があります!

ニホンマムシGloydius blomhoffii.加藤英明HideakiKato.jpg

ニホンマムシは、西南諸島を除き、日本に広く分布します。成体の全長は60cmほどですが、幼体は全長20pほど。体が小さい幼体の毒量は少ないですが、その成分は成体と変わりません。
咬まれると疼痛、急性腎不全等、命の危険も!

痛みに耐えようと我慢すれば、体内の循環機能がじわじわ低下し、取り返しのつかないことになります。
ヘビに咬まれた場合は、どのような種類かわからなくても、必ず最寄りの病院で診察してもらいましょう。


マムシに咬まれると…
咬まれた時の痛みは小さいですが、数十分〜数時間かけて、徐々に痛みが強くなります。また、死亡例の多くは咬傷数日後。乏尿や血尿はかなり危険なサインです!


6月はマムシが活発に動きます。気をつけたいのは、飛翔するホタルを見るために水辺に近づくとき。
日没後、風が少なくて湿度が高い時は要注意!靴や長靴を履いてホタルを観察しましょう。

ヘビを見かけても近づかない、触らない、不意に咬まれた場合はすぐに病院へ!
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鉄腕ダッシュ!グリーンイグアナ、加藤英明2018年1月21日放送

石垣島のグリーンイグアナiguana iguana.生息地1.加藤英明HideakiKato..jpg
石垣島のグリーンイグアナiguana iguana.生息地2.加藤英明HideakiKato..jpg

石垣島の広大な森林地帯に入り込んだのは、外来種のグリーンイグアナ。知能の高いイグアナを野外で捕獲することは困難。本種の視力は良く、丘の上からでも私たちの姿は丸見え。動きは素早く、近づくことさえも難しい。

グリーンイグアナが石垣島の野外に入り込んだのは、1994年頃。飼育個体が逃げ出し、野外で繁殖しました。定着初期の個体は既に野外から消えているが、それらの子孫が増殖中。これまで爆発的に繁殖していないのは、過去に行われた環境省による捕獲他、地元の有志で捕獲が試みられているためでしょう。

しかし、捕獲を間逃れた個体が繁殖を続け、現在でも数百個体が生息していると考えられます。メスは一度に40個ほどの卵を産むため、10匹のメスが野外にいるだけでも毎年400匹に増殖…
グリーンイグアナは生後2年ほどで性成熟に達し、メスは3年目で産卵します。そのため、成体になる前に捕獲する必要があります。残念ながら幼体を捕食する在来生物の数は少なく、成体になると敵はいません。野外における寿命は10年以上…

このまま放置すると、石垣島の生態系は崩壊。泳ぎが得意な本種が近隣の島々に移動する可能性も!台風等で流れ出した漂流物にしがみつけば、遠く離れた島々に拡散する恐れも!
そんな厄介な外来生物の捕獲に挑む!

捕獲されたグリーンイグアナは、一流のシェフによっておいしい料理に仕上げられました。
※野生個体を含め、本種の寄生虫は十分に調査されていません。ジビエを扱うプロによる調理が好まれます。
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