マムシの毒牙に要注意!幼蛇にも毒があります!

ニホンマムシGloydius blomhoffii.加藤英明HideakiKato.jpg

ニホンマムシは、西南諸島を除き、日本に広く分布します。成体の全長は60cmほどですが、幼体は全長20pほど。体が小さい幼体の毒量は少ないですが、その成分は成体と変わりません。
咬まれると疼痛、急性腎不全等、命の危険も!

痛みに耐えようと我慢すれば、体内の循環機能がじわじわ低下し、取り返しのつかないことになります。
ヘビに咬まれた場合は、どのような種類かわからなくても、必ず最寄りの病院で診察してもらいましょう。


マムシに咬まれると…
咬まれた時の痛みは小さいですが、数十分〜数時間かけて、徐々に痛みが強くなります。また、死亡例の多くは咬傷数日後。乏尿や血尿はかなり危険なサインです!


6月はマムシが活発に動きます。気をつけたいのは、飛翔するホタルを見るために水辺に近づくとき。
日没後、風が少なくて湿度が高い時は要注意!靴や長靴を履いてホタルを観察しましょう。

ヘビを見かけても近づかない、触らない、不意に咬まれた場合はすぐに病院へ!
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鉄腕ダッシュ!グリーンイグアナ、加藤英明2018年1月21日放送

石垣島のグリーンイグアナiguana iguana.生息地1.加藤英明HideakiKato..jpg
石垣島のグリーンイグアナiguana iguana.生息地2.加藤英明HideakiKato..jpg

石垣島の広大な森林地帯に入り込んだのは、外来種のグリーンイグアナ。知能の高いイグアナを野外で捕獲することは困難。本種の視力は良く、丘の上からでも私たちの姿は丸見え。動きは素早く、近づくことさえも難しい。

グリーンイグアナが石垣島の野外に入り込んだのは、1994年頃。飼育個体が逃げ出し、野外で繁殖しました。定着初期の個体は既に野外から消えているが、それらの子孫が増殖中。これまで爆発的に繁殖していないのは、過去に行われた環境省による捕獲他、地元の有志で捕獲が試みられているためでしょう。

しかし、捕獲を間逃れた個体が繁殖を続け、現在でも数百個体が生息していると考えられます。メスは一度に40個ほどの卵を産むため、10匹のメスが野外にいるだけでも毎年400匹に増殖…
グリーンイグアナは生後2年ほどで性成熟に達し、メスは3年目で産卵します。そのため、成体になる前に捕獲する必要があります。残念ながら幼体を捕食する在来生物の数は少なく、成体になると敵はいません。野外における寿命は10年以上…

このまま放置すると、石垣島の生態系は崩壊。泳ぎが得意な本種が近隣の島々に移動する可能性も!台風等で流れ出した漂流物にしがみつけば、遠く離れた島々に拡散する恐れも!
そんな厄介な外来生物の捕獲に挑む!

捕獲されたグリーンイグアナは、一流のシェフによっておいしい料理に仕上げられました。
※野生個体を含め、本種の寄生虫は十分に調査されていません。ジビエを扱うプロによる調理が好まれます。
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要注意!石垣島に定着したグリーンイグアナ!

石垣島のグリーンイグアナiguana iguana.加藤英明HideakiKato.静岡大学jpg.jpg
性成熟に達した石垣産のメス ※体内に卵を確認(2月)

グリーンイグアナ(Iguana iguana)は、全長1.8mを超える大型のトカゲです。恐竜のような容姿につぶらな瞳、知能が高く、個体によっては飼育者とコミュニケーションがとれるため、愛玩用に好まれます。

しかし、野外繁殖個体は人間との関わりがないため、人を敵とみなし、近づけば逃げ出します。とても神経質で、捕獲個体を飼育しても拒食して死ぬまで餌を食べないことも…

不幸な個体を増やさないため、また、日本の生態系を守るため、グリーンイグアナを飼育する際には逸脱防止を徹底しましょう!
また、野外で本種を確認した時は、最寄りの警察、行政に連絡するとともに、捕獲を試みましょう。

グリーンイグアナの目撃情報・捕獲個体の引き取りは以下までご連絡ください。今後の調査研究に活用します。
〒422-8529 静岡県静岡市駿河区大谷836 静岡大学教育学部 加藤研究室
※日本の西南諸島を除き、野外での越冬は不可能です。亜熱帯気候の石垣島では野外で繁殖し、さらに沖縄本島でも目撃されています。


グリーンイグアナの繁殖期は11月から始まります。山に暮らす個体が産卵に適した低地に移動するため、農地や民家に侵入することもあります。グリーンイグアナの幼体と成体は、主に植物を餌とします。農作物や観賞用植物等が食べられないように気をつけましょう。
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奄美大島加計呂麻島に漂着した交雑ワニ!母方はシャムワニ

奄美大島加計呂麻島の交雑ワニ.DNA.Crocodylus siamensis.加藤英明HideakiKato.静岡大学ShizuokaUniversity.jpg

2017年10月31日と11月3日に、奄美大島加計呂麻島においてワニが発見されました。

国内の野外で発見されるワニの多くは、逃げ出した違法飼育個体。稀に国外から漂着したと考えられる個体が存在します。

生物は、自力で移動した場合や自然の作用で移動した場合、“自然分布“と判断され、在来種として扱われます。奄美大島に流れ着いたワニが自然分布の可能性もありますが…
今回漂着したワニはイリエワニCrocodylus porosusとシャムワニCrocodylus siamensisの交雑個体であり、人為的に改変された生物です。
交雑によって遺伝子が変えられた生物は、遺伝子汚染の可能性があり、野外から取り除く必要があります。

もしも、自然分布で遺伝的に純粋なワニであった場合は…
危険動物なので、自治体の判断に委ねます。

今回、漂着交雑ワニのDNAを調べたところ、TAAACGAGAATCTATCTGTCTCTTGCA… 母系遺伝のミトコンドリアDNA配列がシャムワニと一致しました。母方はシャムワニ、父方はイリエワニということがわかります。
国外では中国や東南アジアで一般的に流通している遺伝子型であり、何らかの理由で海に流れ出たものが奄美大島に漂着したのでしょう。※ワニ類を国内へ許可無く持ち込むことは違法です。

過去に奄美大島には、ワニ類が流れ着いています。また、国内の他地域でもワニ類の捕獲記録が残ります。これらの漂流の経緯に、船舶等輸送中の逸脱など人為的な関わりがあったか否かはわかりませんが、生物の分散の歴史を垣間見ることができる貴重な記録です。
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外来種グリーンイグアナが大繁殖!島々では…

外来種グリーンイグアナiguana iguana. 轢死.jpg

グリーンイグアナは、南米から中米にかけて自然分布します。しかし、観賞用や食用のために他の地域に持ち込まれることが多々あり、常夏のカリブ海の島々では大繁殖しています。

日本の石垣島ほどの面積の島、グランドケイマン島では、1990年代に飼育個体が脱走し、野外で繁殖。定着初期に対処せず放置したことで、グリーンイグアナたちは沿岸部を中心に島全域に分布を広げ、現在の個体数は推定50万匹以上!大繁殖してしまいました。
絶滅が危惧される他種のイグアナへの悪影響のみならず、島の生態系を崩壊させる勢いです。

現在、行政によりグリーンイグアナが大量に駆除されています。
※以前は外来種も“保護”されていたため、駆除されていませんでした。

生息地の拡大を続けるグリーンイグアナは、町にも数多く現れます。道路で轢かれて死んでしまう個体も!飛び出すイグアナによる車両事故も起きています。

生物の取り扱いを間違えると、大変なことに!
人に持ち込まれたイグアナたちも不幸です…

外来生物を飼育する場合は、野外に入り込まないようにしっかり管理しましょう!
また、野外に侵入した個体はすぐに捕まえましょう。
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