アリゲーターガー出現!静岡県の外来種!

アリゲーターガー1.加藤英明HideakiKato.jpg

アリゲーターガー(静岡市)
北アメリカ原産の大型肉食魚、アリゲーターガーが県内の河川で目撃されています。人を襲うことはありませんが、水生生物を捕食し静岡県の自然生態系を破壊します。アリゲーターガーは、観賞魚として幼魚が飼育されますが、成長すると2mを超えてしまいます。丈夫な魚で野外での越冬が可能ですが、池やプールが用意できない場合は、安易に飼育しないようにしましょう。やむを得ぬ事情で飼育できなくなった場合は、購入店に相談してください。

放流が相次げば、古代魚として魅力あるガーパイク類の飼育が禁止されてしまいます。
特にゲームフィッシングとしての放流は禁物です!
現在、目撃個体の捕獲を試みています。
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大食!ガー類が生態系に与える影響は大きい!

ガー類.特定外来生物.アリゲーターガー他.加藤英明HideakiKato.静岡大学.jpg
オイカワを捕まえ丸呑みするガー類L. osseus

ワニのような口と鋭い歯で魚を捕食するガー類。1億年以上昔から姿がほとんど変わっていない“生きた化石”であり、古代魚として多くの人を魅了します。鱗はひし形でガノインと呼ばれ、原始的な魚類の特徴の一つです。

ガー類はある程度の低温に耐えることができるため、日本の野外で越冬します。また、浮き袋の空気を出し入れすることで、肺呼吸のように酸素を取り入れることが可能で、溶存酸素が少ない環境でも生き抜くことができます。一方で、性格はおとなしく、口に入らない大きさの魚を襲うことはありません。野外に入り込んだ小型個体の多くは、他種に捕食されて姿を消してしまうほどです…。

しかし、体の大きな個体は要注意!日本の水辺では外敵がいないため、数十年の寿命を全うするまで水生生物を捕食します。大型個体では年間数十キロもの餌を必要としますので、生態系に与える影響が大きいのは明らかです。

魅力的なガー類!飼育個体を野外に放さないで、最後まで大切に飼育しましょう!

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大きめな魚も丸呑みに...
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アリゲーターガーなどのガー類の飼育許可に必要な条件は?特定外来生物

「ガー類が特定外来生物に指定されるときに、どのような手続きが必要になるか」との連絡を数多く受けます。

特定外来生物は、基本的に個人が愛玩用に飼育することができません。しかし、規制前に飼育していた個体については、規制後6か月以内に許可が得られた場合に継続して飼育することが可能です。

ただ、その許可を得ることが大変で、環境省が示す基準に見合った施設を用意しなければなりません。まず、飼養施設(水槽など)では、生物の体力と習性に応じた堅牢な構造が求められます。飼養施設を許可なく異なる大きさのものに変えることはできませんので、アリゲーターガーであれば、成長後を想定した飼育施設を用意しましょう。また、振動や転倒、落下による外部からの衝撃に耐えられる施設が必要となります。

野外の池などで飼育する場合は、管理者以外が容易に近づくことができないようにフェンス等で囲う必要があります。また、洪水の際に流されないような措置が必要です。簡単に許可は得られません。

特定外来生物の繁殖は禁止されているため、雌雄を分けて飼育する施設を用意する必要があります。

飼養許可が得られた場合、許可には有効期間がありますので、継続飼育の際は再度継続申請を行ってください。許可取得後は、取り扱い等の条件に違反すると法律違反となり、罰則の対象となりますのでご注意ください。


<注意事項>
申請した個体のみ飼育することができます。
許可を得た人のあいだで譲渡することはできません。

もちろん、規制後に飼養許可を得ている人に譲渡する行為は外来生物法違反となります。
許可を得て飼育をしても、繁殖させることはできません。

継続飼育を行わない場合は、規制前に許可申請を行う人や施設などに引き取りをお願いしましょう。今後、個人で飼育しているガー類の寿命が終えた後、水族館や研究施設でのみガー類を見ることができます。
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危険!アリゲーターガーを逃がさないで!

アリゲーターガーA. spatula繁殖幼魚.静岡大学加藤英明HideakiKato.保全生物学研究専門.jpg
アリゲーターガーAtractosteus spatulaの幼魚

小さなアリゲーターガーが安く販売されていますが...
本種は大型で、寿命は50年以上。個人では最後まで飼育することが困難です。

アリゲーターガーは、アメリカ南東部に分布し、河川から池沼、河口付近まで生息します。性成熟は10年ほどで遅いのですが、産卵数は10万個以上。野外に定着すると、大繁殖する恐れがあります。

産卵の時期は、水温が20℃を超える頃。アリゲーターガーは、植物が茂る浅瀬に移動して産卵します。卵は3日ほどで孵化し、7mmほどの仔魚は、卵黄の吸収が終わるまで1週間ほど水面に浮かぶ植物に身を隠します。成長は速く、野外では1年間で全長30pほどに成長し、3年間で1mを超えます。その後の成長は緩やかです。

メスの後ろをオスが追いかけていたら要注意!
繁殖行動=定着の可能性大!


河川に複数個体が放された場合、繁殖につながる恐れがあります。

2018年4月から外来生物法により飼育等が原則禁止されますが、野外に放さないようにしましょう。


アリゲーターガーが野外で発見された場合、ご連絡ください。
〒422-8529 静岡県静岡市駿河区大谷836 静岡大学教育学部(加藤研究室)

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