鉄腕ダッシュ!タウナギ、加藤英明2017年6月25日放送

タウナギMonopterus albus.加藤英明HideakiKato.静岡大学2.jpg

息継ぎのために顔をあげるタウナギ。タウナギは大きくなるとオスは縄張りを持ちます。一方、小柄な個体は住処を共有することがあります。一斉に顔を出し、ポンピングする様子は…好きな人にはたまりません。
この行動は口腔内の粘膜を介して酸素を取り入れるもので、タウナギは口の中に空気を蓄え、それを定期的に入れ替えます。

タウナギは、ウナギと異なりエラ蓋がありません。胸鰭も腹鰭も。さらには浮き袋も。
眼は小さく、視力が悪いためか、目の前に近づくものには何にでも咬みつきます。
大食なため、野外に入り込んで繁殖してしまうと、生態系に悪影響が。もちろん水田の水を抜いたりする農業被害も発生します!

タウナギの赤血球は大きく、血中の密度も高いため、料理の際に濃い血液が流れ出ます。この血は低酸素状態に耐えるもので、真夏の水たまりや水路など、高温で溶存酸素が低い状態でも生き抜くことができます。本種は低温にも耐えられ、日本の寒い冬は湿った環境に入り込み越冬します。
※水温が下がれば代謝は下がるので、息継ぎなしで水中に留まります。

そんなタウナギを野外で捕獲し、プロの料理人が最高の料理に仕上げました!


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日本に定着!身近に潜むタウナギの脅威!

タウナギMonopterus albus.加藤英明HideakiKato.静岡大学.jpg

タウナギは、東アジアから東南アジアまで広く分布します。現在、日本には中国から数多く輸入されていますが、古くは1900年代に朝鮮半島から持ち込まれたと考えられています。

タウナギは全長80cmにもなり、日本にはタウナギを食べるような天敵は数少なく、奈良県や静岡県、愛知県、和歌山県や鹿児島などで繁殖しています。

タウナギは泥が堆積する濁った環境を好み、人が利用する水田やその周辺にも生息します。
しかし…畔に巣穴を掘ることから、水田の水が抜け、農業被害を引き起こします。田んぼの水が一晩で抜けてしまうことも!

性転換するタウナギは45pを超える頃にオスになり、メスは約2年で性成熟に達して産卵します。繁殖は7月頃から始まり、オスは餌を食べずに卵を守り、孵化後の仔魚はオスの口腔内で育ちます。子どもを守る習性も、生き残りに有利です。今後、タウナギを放置すれば個体数は増え続け、分布域は広がることでしょう。

寿命は長く10年以上。飼育すれば愛嬌のある可愛い魚ですが、野外に放すことは禁物です。
野外に定着している個体は、早急に取り除く必要がります。



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グッピーの放流注意!静岡県藤枝市の池で捕獲

静岡県.グッピーPoecilia reticulata.加藤英明HideakiKato静岡大学.jpg

グッピーは南アメリカ原産の外来種で、日本には観賞用に輸入されています。耐寒性は低く、本州の野外では越冬できずに死んでしまいます。しかし、温水が流れ出る場所では冬を越えることもしばしば。温泉街の水路などで野生化した個体を見かけることがあります。

卵胎生で子どもを産むカダヤシの仲間ですが、カダヤシよりも動きは素早く、汚れた環境でも耐えられます。
外来種のカダヤシを追いやることも…
日本の生態系に与える影響は大きいと考えられます。

本種が全国的な問題に発展することはなさそうですが、沖縄では各地で繁殖し、分布を広げています。
飼育できなくなった個体を川や池に放すことのないように、気をつけましょう。

グッピー(Poecilia reticulata)
全長:オス3.5cm、メス5cm
性成熟:3ヶ月
繁殖:卵胎生で一度に数十匹の仔魚を産む。※1回の交尾で数回産仔可能
水温:15℃以上で越冬可能
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プレコの生殖腺!沖縄マダラロリカリアの繁殖!

マダラロリカリアPterygoplichthys disjunctivus.プレコ卵巣.沖縄.加藤英明HideakiKato.JAPAN.jpg
非繁殖期2月の卵巣の様子(卵は一回り大きくなる)

マダラロリカリアは、全長25pを超える頃に性成熟し、一度に数百個、大型の個体では数千個の卵を産みます。

産卵は、土手にあけられた巣穴の中で行われ、オスは卵がふ化して稚魚が巣立つまでの約10日間巣穴で守り、その間は餌をほとんど食べません。親魚による手厚い保護のため、プレコたちはどんどん数を増やすことができます。鎧のように固い鱗で体が覆われたプレコは、ふ化後一年も経てば、日本の河川に天敵はいません。

体が小さい稚魚は、カニやエビ、ウナギなどに捕食されますが、これらのような在来生物が減少した環境では、外来生物であるプレコの増加と分布の拡大が容易になります。

“門番”としての働きのある在来生物が豊かである環境の復元を目指しましょう!

生態系のバランスを守ることは、新たな外来種の侵入や拡散を防ぐことにも繋がります。
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沖縄で外来生物プレコが大繁殖!マダラロリカリア放流注意!

マダラロリカリアPterygoplichthys disjunctivus.プレコ.沖縄.加藤英明HideakiKato.jpg
沖縄で捕獲されたマダラロリカリア

プレコは、南米に自然分布するナマズの仲間で、680種ほどが存在します。広大なアマゾン川とその支流に生息していますが、なぜか日本の河川でも出会うことがあります。その場所は、沖縄!暖かい自然環境のため、野外で越冬・繁殖しています。

沖縄での定着が初めて確認されたのは、1991年のこと。その後、牧港川や安里川など10水系以上他で生息が確認され、沖縄の河川には30年以上前に存在していたと考えられています。

プレコは26℃前後の水温を適温とします。15℃以下では動きが鈍り、10℃以下が続くと死に至ります。本州では越冬不可能ですが、温水が常時流れ込む温泉地や工業地域では越冬して繁殖することでしょう。

野外に入り込んだ外来生物は、防除の対象となります。愛玩用に輸入されたプレコたちを、最後まで責任を持って飼育しましょう。飼いきれなくなった場合は、知人や最寄りの熱帯魚店に引き取ってもらうことが好ましいですが、大型で寿命が長い種類の飼育を予定する場合は、最後まで飼育できるか事前によく考えてから購入しましょう。

魅力的なプレコ類が飼育規制の対象にならないように、しっかり管理しましょう!

<プレコの生態系等への影響>
・水草を含む植物相への食害
・魚類の卵や仔魚の捕食、競合による在来生物の減少
・大量に排泄される糞による水質汚染
・川岸にあけられた巣穴による土手の崩壊や地盤沈下、河川幅拡大による水位の低下
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