特定外来生物アライグマの脅威!静岡県で増殖中!

静岡県で増殖中.アライグマProcyon lotor.加藤英明HideakiKato.静岡大学.jpg

水辺の生き物から樹上の生き物まで捕食する!

アライグマは北アメリカ原産で、森林や湿地などに生息しますが、様々な環境に適応可能で都市で暮らすこともあります。本種は可愛らしい姿で愛嬌のある仕草のため、動物園でも人気がありますが、県内各地の野外でアライグマが目撃されています。元々は展示や愛玩目的で飼育されていたアライグマですが、逃げ出したり捨てられたりした個体が野外で繁殖するようになりました。

食性は動物質中心の雑食ですが、果実なども好みます。農業被害も深刻になりますが、アライグマは昆虫や小動物を好んで食べるため、このままアライグマが繁殖して増えてしまうと、日本の生き物が姿を消してしまいます。木登りが得意なため…鳥の卵やヒナ、カブトムシやクワガタ、セミ類も捕食します。このままだと、日本の森から生き物が消え、静かで生き物の気配がないつまらない環境へと変わってしまいます。

アライグマに罪はありませんが、日本の生き物を守るため、農作物を守るため、不幸なアライグマを増やさないためにも、野外から取り除く必要があります。
アライグマは年に1度、春から夏にかけて5頭前後の子どもを産みます。2005年に特定外来生物に指定されているので、可愛いアライグマの子どもに出会っても、持ち帰らないようにしましょう。ちなみに本種は1年で性成熟に達し、人に威嚇するようになります…。

アライグマを見かけた場合は、警察や市役所、町役場に連絡してください。
※尾に輪模様があればアライグマです。
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビーバーじゃないよ!ヌートリアだよ!特定外来生物2005指定

泳ぐヌートリアMyocastor coypus.加藤英明HideakiKato.静岡大学.jpg

静岡県では、ヌートリアの姿を見かけるようになりました。「ビーバーみたいな動物を見た!泳いでいた!」という目撃情報の動物の正体は、ほぼヌートリアです。

ビーバーとヌートリアは同じ齧歯類で水辺に棲みますが、ビーバーの方が大型で体長1m、体重30kgにもなり、尾は平たくオール型です。ヌートリアは、体長60cm、体重は9kg、尾は細くて長いドブネズミ型です。
どちらも巨大なネズミですが、ヌートリアは国内に定着した外来生物であり、日本の生態系を脅かす存在です。食性は植物質中心で、水辺の植物から畑の農作物まで食します。また、土手に穴を開けて暮らすため、護岸としての機能を低下させてしまいます。

繁殖力が高く、年に3回、一度に5頭前後出産します。また、半年で性成熟に達し、繁殖します。
ヌートリアの根絶には、早期発見と防除が大切です!

ヌートリアを目撃した場合は、最寄りの市役所や町役場に連絡してください。
「カワウソ」ではありません。。
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

静岡県の外来生物!伊東市伊豆高原のアムールハリネズミ!

静岡県伊東市伊豆高原アムールハリネズミErinaceus amurensis静岡大学加藤英明1.jpg
伊豆高原には外来生物のアムールハリネズミ(マンシュウハリネズミ)が定着しています。先日行った夜間調査では、木の根元の隙間にハリネズミの住処を見つけましたが...内部は空でした。しかし、出入り口には新鮮な糞が!周囲を注意深く探すと、ねぐらの主を発見することができました。ハリネズミ調査では、糞を見つけることも生体の発見につながります。

静岡県伊東市伊豆高原アムールハリネズミErinaceus amurensis静岡大学加藤英明2.jpg
ハリネズミは、森の中だけではなく、空き地や民家の庭にも出没します。その姿は可愛いのですが、ハリネズミは体表に寄生するダニの媒介だけではなく、糞に含まれる内部寄生虫を蔓延させる恐れがあります。

ハリネズミを敷地内に侵入させないために大切なことは、野外飼育のペットの餌を残した状態にしないこと。ハリネズミがドックフード等を食べに来てしまいます。また、ハリネズミは藪に好んで棲むため、周辺の雑木林の下草を刈り取ることで、民家から遠ざけることが可能になります。さらに、家屋や物置の下などに進入させないために、隙間を塞ぐことも心がけましょう。

もちろん餌付けは禁物です!

静岡県伊東市伊豆高原アムールハリネズミErinaceus amurensis静岡大学加藤英明3.jpg

生息数は不明ですが、現在、数万頭は生息しているでしょう。

※鳥獣保護法により、野生のハリネズミを許可無く捕獲すると罰せられます。また、外来生物法により、移動や保管、飼育などが規制されています。
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アムールハリネズミに吸着!吸血ダニ!

アムールハリネズミE.amurensis,タカサゴキララマダニAmblyomma testudinarium.加藤英明HideakiKato.jpg
ハリネズミから得られたタカサゴキララマダニ(伊東市伊豆高原)

アムールハリネズミの体には、様々なダニ類が寄生しています。野外で出会った個体に大きなマダニが吸着していることもしばしば。マダニは吸血後、私たちの指の太さまで大きくなります。

ハリネズミが生息する野原や公園、住宅の庭では肌の露出は避け、体にダニがついていないか確認してください。
マダニに刺された場合、日本紅斑熱やつつが虫病などの感染症にかかる危険性がありますので、発熱した場合は、最寄りの医療機関で受診しましょう。

マンシュウハリネズミE.amurensis,タカサゴキララマダニA.testudinarium2.加藤英明HideakiKato.jpgイヌやネコなどにもマダニが付きますので、ハリネズミが生息する公園などで散歩させた際には、洗浄やブラッシングによるダニ類の除去を行いましょう。犬小屋で、イヌとハリネズミが一緒に寝ていた場合は…要注意!

特定外来生物であるアムールハリネズミ(マンシュウハリネズミ)は、生態系への影響だけではなく、リケッチア症など人に対し深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。今後、アムールハリネズミを野外から取り除くとともに、人為的な拡散を防ぐ必要があります。


ハリネズミ類を野外で見つけても、持ち帰らないようにしましょう!
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハリネズミに注意!伊東市に定着したアムールハリネズミ

アムールハリネズミErinaceus amurensis静岡県1.加藤英明HideakiKato.jpg
静岡県伊東市には、外来生物のアムールハリネズミ(Erinaceus amurensis)が定着しています。

元来、本種はユーラシア大陸のロシアから中国北部、朝鮮半島まで分布していて日本には生息していないのですが、過去にペットとして輸入されたものが逃げられたり遺棄されたりして、日本の野外で繁殖しています。現在は静岡県と神奈川県で確認されていますが、他県でも目撃があり、定着している可能性があります。

ハリネズミ類は、トゲで体を覆われた珍しい形態で、可愛らしい顔つきのため、日本ではペットとして扱われています。しかし、ハリネズミ属4種すべてが外来生物法により特定外来生物に指定され、2006年から輸入や販売、飼育、譲渡、移動等が規制されました。そのため、野外でアムールハリネズミに出会っても、持ち帰って飼育することはできません。

アムールハリネズミが定着した地域では、公園や民家の庭に本種が現れることが多々あります。しかし、野生のハリネズミの体にはダニ類が多く寄生しているため、人がダニに咬まれることで動物由来感染症を引き起こす可能性があります。野生のハリネズミに接触することはやめましょう。また、人家に棲みつくことのないように、本種への餌付けは禁物です。アムールハリネズミがイヌやネコと接触することも防ぎましょう。

アムールハリネズミは動物質を好み、主に昆虫類を捕食します。その他にはカタツムリなどの貝類、両生類や爬虫類、鳥類の卵などを食べると思われ、本種の定着と分布の拡大は、今後、日本の自然生態系に大きな影響を与えるでしょう。

※鳥獣保護法により、野生のハリネズミを許可無く捕獲すると罰せられます
※現在販売されているハリネズミは、アフリカハリネズミ類のヨツユビハリネズミ(Atelerix albiventris)で、飼育販売が可能です。


静岡大学教育学部加藤研究室では、鳥獣保護法および外来生物法に則り、許可を得て調査研究を行っています。

アンケート調査へのご協力、ありがとうございます!
| このブログの読者になる | 更新情報をチェックする