現地レポート第45弾! クロアチアの自然と動物

ドブロブニクDubrovnik.herpetofauna.加藤伊英明HideakiKatoedited.jpg
赤レンガの屋根が折り重なる街並みに、朝日が差し込む。ハトが飛び立ち上空を旋回すると、ネコが目を覚まして背を伸ばす。城壁都市、ドブロブニクの一日の始まりである

ダルマチアトガリハナイワカナヘビDalmatolacerta oxycephala.加藤英明HideakiKato.jpg
城壁の隙間を住処にしているダルマチアトガリハナイワカナヘビ(Dalmatolacerta oxycephala)。全長約15p。天敵は人間が持ち込んだネコ。城壁の隙間を最後の砦とする

バルカンミドリカナヘビLacerta trilineata.加藤英明HideakiKato.jpg
荒れ地で生き物を探すと、太陽の光を浴びて光り輝くエメラルドグリーンのトカゲを発見した。アドレア海の宝石、バルカンミドリカナヘビ(Lacerta trilineata)である。全長40cm。大型のカナヘビの仲間で、一年に数回、1度に最大20個もの卵を産む。生息環境の破壊や農薬による影響で個体数が減少している


著書
クロアチアの自然と動物. 2012. ビバリウムガイド, 58: 69-73. 加藤英明.
(概要:アドリア海の生き物, ドブロブニクの城壁に守られるトカゲたち, DNAの比較から推定するリクガメ分散の歴史. バルカンミドリカナヘビLacerta trilineata, ダルマチアトガリハナイワカナヘビDalmatolacerta oxycephala, ダルマチアヘルマンリクガメEurotestudo hermanni hercegovinensisなど)
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現地レポート第44弾! ボスニアヘルツェゴビナの自然と動物

ボスニアBosnaモスタルMostar.加藤英明HideakiKato2.jpg
2つに分断されたモスタルの街を繋ぐ石橋。紛争で破壊されたが2004年に再建され、その翌年には世界遺産に指定された。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を象徴する橋である

ダルマチアリクガメEurotestudo hermanni hercegovinensis. 加藤英明HideakiKato.jpg
モスタル周辺には、石灰岩がむき出しの山が広がる。見晴らしの良い丘陵地にリクガメが棲むが、地雷や不発弾など過去の負の遺産が残る

ダルマチアリクガメE. hercegovinensis. 加藤英明HideakiKto.jpg
壊れた棺桶の中は、リクガメにとって絶好の隠れ家となる


著書
ボスニアヘルツェゴビナの自然と動物. 2012. ビバリウムガイド, 57: 69-73. 加藤英明.
(概要:戦火を逃れたリクガメたち, モスタル戦線, ダルマティアヘルマンリクガメEurotestudo hermanni hercegovinensisの生態と形態的特徴)
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