現地レポート第51弾! セーシェルの自然と動物〜前編〜

タイガーカメレオンArchaius tigris. 加藤英明HideakiKato.jpg
セーシェルの秘宝タイガーカメレオン(Archaius tigris)。全長は最大16pほど。セーシェル諸島の固有種であり、マヘ島とプララン島、シルエット島にのみ推定2000個体が生息しているとされる。尾に残る咬み跡は、近くに他個体がいることを意味する

セーシェルキバラハコヨコクビガメPelusios castanoides intergularis. 加藤英明HideakiKato.jpg
セーシェル固有のセーシェルキバラハコヨコクビガメ(Pelusios castanoides intergularis)。20年前には400個体ほどの成体がいたが、現在は100個体までに激減した。マヘ島やプララン島、シルエット島、ラ・ディーク島などに分布し、緩やかな流れの川に生息する

テンレックTenrec ecaudatus. 加藤英明HideakiKato.jpg
外来生物、テンレック(Tenrec ecaudatus)。夜の森では、“ギギギギッ”と仲間と喧嘩をする声が響く。人家の周りから山頂の森まで広く分布し、雑食で何でもよく食べる。セーシェル固有の生き物たちを食べつくす勢いだ

セーシェルの熱帯雨林rainforest of Seychelles. 加藤英明HideakiKato.jpg
セーシェル諸島に広がる熱帯雨林。様々な種が分化を遂げた


著書
セーシェルの自然と動物. 前編. 2014. ビバリウムガイド, 64:68-73. 加藤英明.
(概要:セーシェルの秘宝, 固有種タイガーカメレオンArchaius tigrisの生態と分化の歴史. DNAから明らかになったセーシェルキバラハコヨコクビガメPelusios castanoides intergulariの移入, 外来種問題テンレックTenrec ecaudatusの生態系への影響など)
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砂漠に棲む珍しい生き物!ナミブジムグリトカゲ

ナミブジムグリトカゲTyphlacontias brevipes加藤英明HideakiKato.jpg

ナミブジムグリトカゲTyphlacontias brevipes
全長は最大13p。
胎生で、2月から3月の間に5cmほどの子どもを1−3匹産みます。

ナミブジムグリトカゲTyphlacontias brevipes痕跡.jpg砂漠の砂をよく見ると、何やら砂が動いた跡が。くねくね曲がっていて、まるでヘビが移動したときにできる跡のようです。正体はわかりませんが、何か生き物がいたのでしょう。その痕跡をたどってみると、途中で消えていました。消えた場所を深く掘ってみると。。なんとジムグリトカゲを発見!
砂漠に残った不思議な跡は、ジムグリトカゲが砂の中を移動した時にできたものでした。

ジムグリトカゲにはあしがなく、砂の中で体をくねらせて動きます。アフリカ南西部のナミブ砂漠にのみ生息する、希少な生き物です。

一般的に、“砂漠には生き物が棲んでいない“と思われがちです。しかし、灼熱の砂漠にも、数多くの生き物が暮らしているのです。
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調べ学習に最適!極限世界の生き物図鑑

<砂漠の生き物>
砂の中にもぐって獲物を狙う!毒ヘビ!

ペリングウェイアダーBitis peringueyi1.加藤英明HideakiKato.jpg

探してみよう!どこに目があるかな?(ナミビアで撮影)
ペリングウェイアダーは、砂の中に隠れて獲物を狙います。なんと、目だけを砂の中から出して、周囲を見ることができます。普通のヘビと違って、目が頭の上のほうにあるからです。餌となるトカゲやヤモリが近くを通ると、バサッと砂の中から飛び出して咬みつきます。人間にも咬みつくことがあるので、砂漠を歩くときは注意しましょう!

ペリングウェイアダーBitis peringueyi2.加藤英明HideakiKato.jpg

※尾先を砂から出してエサのように動かし、トカゲをおびき寄せることもあります。虫と間違えて触れないように!
(極限世界の生き物図鑑:13ページ)



<砂漠の生き物>
夜になると出てきます!キタミユビトビネズミ!

キタミユビトビネズミDipus sagitta1.加藤英明HideakiKato.jpg
キタミユビトビネズミDipus sagitta2.加藤英明HideakiKato.jpg

砂漠の夜は寒いです(カザフスタンで撮影)
ミユビトビネズミの仲間は、熱い砂漠に棲んでいます。しかし、昼間は地中の巣穴で休んでいて、日が沈んだ後に涼しくなると地上に現れます。カンガルーのようにジャンプして移動するため、足は大きく、砂の上でも動きやすいように長い毛でおおわれています。動きは素早いですが、懐中電灯の光を当てると、まぶしくて動きを止めてしまいます。
(極限世界の生き物図鑑:11ページ)



極限世界の生き物図鑑
極限世界の生き物図鑑.jpg
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-78362-8
監修:長沼毅
出版:株式会社PHP研究所
(写真協力:加藤英明)






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現地レポート第48弾! モンテネグロの自然と動物〜前編〜

ヨーロッパアシナシトカゲPseudopus apodus thracius. 加藤英明HideakiKato.jpg
ヨーロッパアシナシトカゲ(Pseudopus apodus)。全長120cmほど。東ヨーロッパから中央アジアまで広く分布する。モンテネグロに分布するものは亜種Pseudopus apodus thraciusとされ、顔が細長い

ヨーロッパアシナシトカゲPseudopus apodus thracius2. 加藤英明HideakiKato.jpg
ヨーロッパアシナシトカゲはヘビに似るが、耳の穴がある。また、体側には皮膚が折りたたまれた溝がある。尾をつかむと自切するので、胴を押さえる必要がある

イタリアカベカナヘビPodarcis siculus. Herpetolofauna. 加藤英明HideakiKato.jpg
イタリアカベカナヘビ(Podarcis siculus)。全長25pほどで、体の斑紋は大きい。イタリアからモンテネグロまで広く分布する。年に数回、一度に5個ほど卵を産む



著書
モンテネグロの自然と動物〜前編〜. 2013. ビバリウムガイド, 61: 77-81. 加藤英明.
(概要:ヨーロッパアシナシトカゲPseudopus apodus thraciusの生態調査, 形態的特徴. その他, ハナダカクサリヘビVipera ammodytes, イタリアカベカナヘビPodarcis siculusなど)
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現地レポート第50弾! ロシアの自然と動物

ロシアRussia.加藤英明HideakiKato.jpg
ロシア南西部のドン川周辺で生き物探し。訪れた7月は気温が最も暑くなるが、大陸性の気候で一日の気温差は大きい

ロシアクサリヘビVipera nikolskii.加藤英明HideakiKato.jpg
ロシアクサリヘビ(Vipera nikolskii)。ロシア南西部からウクライナ、モルドバと近隣の国に分布する。この種の多くは黒化個体で、漆黒の体色である

コモチカナヘビZootoca vivipara. 加藤英明HideakiKato1.jpg
湿度の高い森に暮らすコモチカナヘビ(Zootoca vivipara)。世界で最も北に分布するトカゲで、北極圏でも確認されている。北ヨーロッパからロシア、日本の北海道北部にも分布する



ロシアの自然と動物. 2013. ビバリウムガイド, 63:73−77.加藤英明.
(概要:ニワカナヘビLacerta agilisとコモチカナヘビZootoca viviparaの分布と生態. ロシアクサリヘビVipera nikolskiiの捕獲調査,ヨーロッパナメラCoronella austriacaなど)
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