地味だけど…アカイシサンショウウオ!

Hynobius katoi.1.jpg

アカイシサンショウウオ
静岡県にはアカイシサンショウウオが生息しています。沢周辺の石や倒木の下に隠れ棲んでいますが、個体数が少ないためか、出会うことは極稀です。全長12pほどの日本産小型サンショウウオです。

形態に変異があり、斑紋のない個体は別種に思えるほど。そんな時はDNA配列をみると一安心。正体がはっきりわかります。
この個体からDNAを採取し配列を調べてみると…
D-loop:
ACTTTATTAACATTGGAGTAACGCGGTGTACATATTATGTATATAG
TACATTCATCTATTTGCCCCATGGAAGTGTTTCTGTGCCCTTCTG
ATTTTTGATTTTACCAACAGGCGAGAAACCACCAAGCTGACCCCC
GAAGATCCAACATCCAGATCTATGGACATTTCTCGTAGATGTATT
ATCTTTTAACTTGAACCGG…

アカイシサンショウウオのDNA配列と一致しました。

アカイシサンショウウオは環境の変化に弱い生き物です。奥山から標高600m前後の人里近くの山林にまで分布しますが、人為的な影響を受け絶滅が危惧されています。今後さらなる調査研究、保護に向けた取り組みが必要です。
アカイシサンショウウオ.Hynobius katoi.jpg




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アカイシサンショウウオの個体変異

静岡県には、西部から中部にかけてアカイシサンショウウオが広く分布しています。多くの個体を比較してみると、体色が濃かったり薄かったり、体に銀色の斑紋があったりなかったり…
この違いは、環境や食べ物による影響ではなく、雌雄による違いでもなく、成長の過程や繁殖期に変化するものでもないようです。野外では、隣り合った石の下で体色の違う個体が見つかるため、地域変異でもなさそうです。
DNAの違いは…
少しずつですが、調査によってアカイシサンショウウオの秘密が明らかになってきました。
アカイシサンショウウオHynobius katoi個体変異individual variation.jpg


※サンショウウオは温度管理の他にも偏食や拒食などがあり、飼育が難しい生き物です。山で出会っても、そっと見守ってあげましょう。

アカイシサンショウウオ
静岡県レッドリスト:絶滅危惧TB類(Endangered,EN)
環境省レッドリスト:絶滅危惧TB類(Endangered,EN)
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
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