小さいけれど、目があり、舌をチョロチョロ出します。爬虫類の特徴である鱗で体が覆われていて、ちゃんと背骨も肋骨もあるんです。沖縄では夜道で出会ったり、資材や石、植木鉢等を移動させると出てきたりします。
怒ると尾の先をつんつんして攻撃します
体が小さいのでミニミミズヘビと呼ばれることもありますが、一般的にはブラーミニーミミズヘビ。
ブラーミニーとは英語のBrahminyのことで、小さい姿の ”ミニ” miniではありません。ブラーミニーの意味は、バラモン(カースト制度の頂点に位置する司祭階級の総称)。不思議な形態のため、ヒンズー教において神聖視されるほどの生き物だったのかもしれません。ちなみに、本種はインドで捕獲された個体が、1803年に新種記載されています。
Brahminy blindsnake Indotyphlops braminus (Daudin, 1803)
現在、世界の熱帯・亜熱帯地域で確認されるようになりましたが、元々の自然分布の範囲は不明です。日本では、主に南西諸島で見られます。移入の経緯はわかりませんが、植木等に紛れて持ち込まれたと考えられています。
【ブラーミニーミミズヘビ】
オスがいなく、メスのみで繁殖します。全長10cmほどで性成熟。日本では、6月中旬から7月中旬の間に1pほどの長さの卵を3個ほど産みます。体鱗列数は14列。
古くはメクラヘビと呼ばれていましたが、めくらは適切な呼び名ではないとされ…ミミズのような姿から、ミミズヘビと呼ばれるようになりました。ミミズヘビの仲間は世界に350種以上が存在し、その多くが小さなミミズのようなヘビの姿で、シロアリやアリなどを食べます。
日本国内で見つけたら...
外来種なので、捕まえても異なる場所で放さないようにしましょう。また、持ち帰ったら、最後まで大切に飼育してください。
<飼育のコツ>
・乾燥させない
・アリなど小動物がいる土を入れる
・隙間のない昆虫用容器で飼育する(コバエが出入りできない程度)
※器用に壁面を登るので、一般的なプラスチックケースで飼育すると蓋の網の隙間から脱走します。
不思議で面白い爬虫類です。
みんなで探してみましょう!
【お願い】
在来種の爬虫類を見つけても、捕まえず、そっと見守りましょう!
外来種のミミズヘビで我慢してください...