毒グモに注意!特定外来生物セアカゴケグモ!

セアカゴケグモ Latrodectus hasseltii.HideakiKato.jpg
セアカゴケグモ (Latrodectus hasseltii)。メスの体は黒くて腹部に赤い模様がある

セアカゴケグモは外来種で、もともとオーストラリア周辺に分布している毒グモです。荷物に紛れて日本に入り込んでしまい、1995年に初めて大阪で発見されました。既に北海道から沖縄まで日本各地で見つかっています。雪が降るような地域でも越冬しますので、放置しておくとどんどん広がってしまいます。
気温10℃以下で餌を食べなくなり冬眠すると考えられ、−3℃でも越冬可能です。

セアカゴケグモ.卵.雌雄.jpg
オス (左上), メス (右), 卵のう (左下)
オスは45〜90日、メスは75〜120 日で性成熟
寿命:オスは 6か月、メスは 3 年

オスは小さくて体長5mmほどで、メスは体長10mmほど。活動の適温は15℃から25℃で、暖かくなると2週間ごとに卵のうを連続して3個ほど産み、年に3回ほど繁殖するようです。
ひとつの卵のうには、卵が100個以上入っていて、大きなメスは250個も。メスの寿命は3年ほどなので、1個体で生涯に5000個以上卵を産みます。

セアカゴケグモ.卵のう.繁殖.jpg

卵は1週間ほどでふ化して、幼体は卵のうの中でさらに1週間過ごします。そして、体に栄養を吸収して成長すると、1回脱皮をした後、外に出て来ます。
子供たちは、母親と一緒に棲んでクモの糸にかかった餌を食べ、時には共食いもします。また、在来種のクモなどにも捕食されるので、成体になれるのは10%ほど。
子グモたちは脱皮を繰り返し、暖かい時期はオスは2カ月、メスは3カ月で成体になります。


綺麗だけれど...危険な毒グモ!
セアカゴケグモは神経毒を持ち、咬まれると体調が悪くなりますので気を付けてください。見つけたら殺虫剤を使ったり、棒でつついてつぶしたりして殺してください。

セアカゴケグモを見つけたら冷静に対応し、殺した後でいいので写真を撮ってみてください。
行政に報告していただければ、今後の対策のために大変助かります。全国各地、市も県も対策していますので、見かけたらぜひご報告ください。


<注意!>
セアカゴケグモは特定外来生物に指定されているので、生きた状態で運ぶことが禁止されています。
面白い雲を見つけたからと言って、家に持ち帰ったりしないように、気を付けてください。卵も移動禁止です!




Youtube 加藤英明【公式】かとチャン

セアカゴケグモ捕獲大作戦!
セアカゴケグモ.加藤英明.jpg



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