要注意!静岡県で繁殖!?オキナワキノボリトカゲ!

静岡県で、オキナワキノボリトカゲが捕獲されています!
静岡県.オキナワキノボリトカゲ.加藤英明.1.jpg

オキナワキノボリトカゲは、奄美諸島と沖縄諸島に固有のトカゲで、環境省のレッドリストでは絶滅危惧U類に位置付けられています。沖縄の森でキノボリトカゲに出会う機会は、年々少なくなっている印象で…
野外から消えることのないように、大切に守りたい生き物の一つです。

そんな絶滅危惧種が、静岡県の野外で数多く目撃されています。
しかし、人為的に持ち込まれたオキナワキノボリトカゲは、“国内外来生物”として扱われ、静岡県の野外から全て取り除く必要があります。

捕獲された個体は、再び原産地に戻されることはありません。それは、原産地における採集場所がわからなく、さらに原産地と異なる細菌やウィルス、寄生虫の感染の恐れがあるためです。
オキナワキノボリトカゲは愛玩用に飼育される場合がありますが、厄介者にされないように最後まで責任を持って飼育しましょう!


静岡県でオキナワキノボリトカゲが初めて確認されたのは、2008年の夏。その後も目撃情報が多々あり、野外で越冬して繁殖していると考えられます。原産地の沖縄諸島と奄美大島諸島では、最低気温が0℃を超えることはありません。そのため、オキナワキノボリトカゲは静岡県の野外で越冬することは不可能と考えられていました。しかし、静岡県以外では、宮崎県と鹿児島県でオキナワキノボリトカゲの定着が確認されていて、宮崎県日向市の過去最低気温は−4.6℃。一方、静岡県の調査地の最低気温は、過去10 年間で−3.7℃。容易に越冬できるようです。

静岡県内で本種が見つかった場所では、5回の調査で16個体が捕獲されています。捕獲されたメスの体内には卵があり、産卵も確認されていることから、野外で繁殖していることが示唆されます。

静岡県.オキナワキノボリトカゲ.加藤英明.2.jpg
どの個体も雌雄ともに頭胴長が45 mm を超えていて、性成熟に達していました。メスには卵も!


オキナワキノボリトカゲは、比較的温暖な地域であれば定着が可能なため、要注意です。
九州に定着したオキナワキノボリトカゲは重点対策外来種に指定されています (環境省, 2015)。

※オキナワキノボリトカゲDiploderma polygonatum polygonatumは、静岡県や神奈川県に定着した台湾産のスウィンホーキノボリトカゲDiploderma swinhonisと異なり、頭部腹面に白色の斑紋はありません。また、オスは頭部腹面の中央が橙色や黄色に色づき、さらに自然環境下において、全身が緑色で体側に黄色い縦条があり、体長が他の亜種の最大値よりも大きいのが特徴です。


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