伊豆半島に定着したハリネズミの捕獲に効果的!

訓練犬とアムールハリネズミE. amurensis .加藤英明HideakiKato.静岡大学.jpg

伊豆半島の伊東市周辺には、特定外来生物のアムールハリネズミが生息しています。食性は昆虫を好む肉食で、身近な虫やミミズなどを大量に捕食します。

そんなハリネズミを野外から取り除くために罠が使用されますが、新しい罠や短期の設置では警戒されて罠に入りません。餌となる生き物が豊富な場所では、さらに難しくなります。
目視による素手の捕獲も可能ですが、藪の中では困難。危険を察知すると動かずにじっとするハリネズミの姿はなかなか見つけられません。

そこで頼りになるのは、イヌの嗅覚!
優秀な訓練犬に、許可を得て研究室で飼育しているアムールハリネズミの床在や糞を嗅がせて探索。
ハリネズミの生息場所周辺にやってくると…イヌが何かに反応!ハリネズミが歩いた時に残した“臭い”を感知した様子。さらに周辺を歩いて茂みに潜むハリネズミを見つけ出しました!
訓練犬によるアムールハリネズミの探索は、今後、防除において期待されます。

可愛いハリネズミの仲間ですが、野外に定着すると日本の生態系を崩すため、駆除対象の動物扱いとなります。第2のアムールハリネズミにならないように、ペットの別種ヨツユビハリネズミやその他の小動物が逃げ出さないように、しっかり管理しましょう。もちろん、動物の遺棄は犯罪です。

ペットのヨツユビハリネズミが逃げた場合は、ワンちゃんに探してもらうと見つかるかも!?
※日常的な訓練が必要です。

2017年9月24日、全国SOS駆除の達人19:58〜にて捕獲調査の様子が放送されました。
注意:アムールハリネズミは、許可無く捕獲できません。また、移動や飼育も規制されています。
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