静岡県の外来生物!伊東市伊豆高原のアムールハリネズミ!

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伊豆高原には外来生物のアムールハリネズミ(マンシュウハリネズミ)が定着しています。先日行った夜間調査では、木の根元の隙間にハリネズミの住処を見つけましたが...内部は空でした。しかし、出入り口には新鮮な糞が!周囲を注意深く探すと、ねぐらの主を発見することができました。ハリネズミ調査では、糞を見つけることも生体の発見につながります。

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ハリネズミは、森の中だけではなく、空き地や民家の庭にも出没します。その姿は可愛いのですが、ハリネズミは体表に寄生するダニの媒介だけではなく、糞に含まれる内部寄生虫を蔓延させる恐れがあります。

ハリネズミを敷地内に侵入させないために大切なことは、野外飼育のペットの餌を残した状態にしないこと。ハリネズミがドックフード等を食べに来てしまいます。また、ハリネズミは藪に好んで棲むため、周辺の雑木林の下草を刈り取ることで、民家から遠ざけることが可能になります。さらに、家屋や物置の下などに進入させないために、隙間を塞ぐことも心がけましょう。

もちろん餌付けは禁物です!

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生息数は不明ですが、現在、数万頭は生息しているでしょう。

※鳥獣保護法により、野生のハリネズミを許可無く捕獲すると罰せられます。また、外来生物法により、移動や保管、飼育などが規制されています。
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