フィールド調査から知る世界
一日中、浮いています!
カンボジアのジャングルの中には、遺跡がたくさんあります。特にアンコールワット遺跡は、世界遺産として有名です。遺跡には人々の生活が描かれた彫刻があり、ゾウやスイギュウ、カメの姿を見つけることができます。800年以上前の彫刻から、当時の人々と動物との関係を知ることができるのです。
遺跡巡りを楽しんだ後は、水辺に近づいてみましょう。遺跡周辺には、池や水たまりがたくさんあります。その中をそっとのぞいて見ると、小さなカエルがたくさん浮いています。このカエルは、ウキガエル。目が顔の上方についているので、水の上に浮きながら目だけを出して周囲の様子を見ることができます。
ウキガエルたちは、私の姿に驚くと、“キュッ”と声を出して一斉に水中にもぐって消えてしまいました。しかし、すぐに浮いてきて、水面でぷかぷか浮いています。そんな姿は、まるで魚釣りに使う“うき”のようです。
ウキガエルは、東南アジアの様々な国に分布しています。旅行に行ったときには、水たまりをのぞいてみましょう。きっとウキガエルに出会えます。
アジアウキガエル
おもに水辺の昆虫を食べます。陸上では大きくジャンプして移動することができますが、水面で浮いている状態を好みます。
(図鑑MOVE「は虫類・両生類」:133ページ)