例年より早く…カミツキガメ!2020年3月20日出没


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富士市中里の浮島ヶ原自然公園内で体重6.1kgのカミツキガメが捕獲されました。越冬後、活動を開始したものと思われます。
静岡県内では、今年初の確認です。

通常、カミツキガメが動き出すのは、4月下旬。目撃情報が増え、捕獲されるようになります。しかし、今年は暖かい日が続いたためか、例年より1カ月間も早く出没しています。

カミツキガメの産卵期は5月中旬から6月上旬まで。活動時期が早くなったことは、産卵までに餌をたくさん食べることを可能とし、栄養を多く蓄えることになります。産卵数が増える可能性も…。
これからは捕獲時期を早めなければならないかもしれません。


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カミツキガメの特徴は甲羅の半分以上ある長い尾

富士市中里周辺では、過去にカミツキガメの幼体が捕獲されていて、繁殖が示唆されます。
生息数はまだ少ないと思われますが、広い水域でカミツキガメを狙って捕獲することは困難です。

今回は、市民の通報から市役所による捕獲まで、迅速かつ早急に対応したものでした。地域と行政の連携がとれた、とてもよい例です。
きっと、富士市は環境に対する意識が高いのでしょう。

カミツキガメを最後の一匹まで捕獲するためには、地域の協力が大切です。簡単に捕獲されるようになれば手遅れに。


2020.3.20.カミツキガメ.富士市中里3.jpg
腹甲が小さくひし形であることも、アカミミガメなどの他種と見分けられる特徴


カミツキガメに遭遇した場合は、警察や行政に通報してください。
飼育している生き物は、野外に放さないように、逃げられないように。お願いします。



参考
『カミツキガメ富士市で発見』2020.3.28.静岡新聞26頁
『加藤英明、カミツキガメを追う』2019.10.31.学研プラス




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動物園と水族館がもっと楽しくなる本!学校も!?

地球上には、多種多様な生きものたちが暮らしています。彼らはどのような理由で今の暮らしをしているのでしょうか。


ゆっくり動く省エネタイプのナマケモノ
竹や笹の葉を食べるようになったパンダ
流れに身をまかせてのんびり暮らすクラゲ


生きもの気持ちになって観察していると、それぞれの生き方が見えてきます。


ナマケモノ.加藤英明HideakiKato.jpg
ゆっくり動くナマケモノ


「ありのままに生きています」 を読んで動物園・水族館に行こう!
きっと生きものたちの見方が変わります。
自分に似ている生きものに出会えるかも!


ありのままに生きています.3.加藤英明.jpg
ありのままに生きてます 見習いたくなるいきもの物語 KADOKAWA 980円(税別)




私たちにできること

生きものたちは、長い地球の歴史の中で、ゆるやかな環境の変化に適応しながら暮らしてきました。
しかし、地球温暖化による急激な環境の変化や野外に溢れ出るゴミなどによって、苦しめられています。

流氷が消えてしまえば、ホッキョクグマは餌をとることができません。
農薬や殺虫剤が多量に散布されたら、カマキリやその餌さとなる虫たちが消えてしまいます。
プラスチックゴミや汚水で海が汚れてしまうと、クマノミたちが生きていけません。
もちろん、乱獲されてしまうと、一瞬で彼らの姿が消えてしまいます。

今、私たちに何ができるでしょうか。大切な生きものたちを守るために、もっともっと生きものを好きになる。そして、生きものの暮らしに大切なことは何か考えてみましょう。


日本の浜辺のプラスチックゴミ.加藤英明HideakiKato.jpg
日本の浜辺に流れ着いた大量のプラスチックゴミ

マルオカブトガニ.加藤英明HideakiKato.jpg
網に引っ掛かる厄介者として捨てられたミナミカブトガニ

森林伐採と焼畑.加藤英明HideakiKato.jpg
生息地を奪う森林伐採と焼き畑



生きものたちに優しい環境を!



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鉄腕ダッシュ!クサウオ、加藤英明2020年2月23日放送

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クサウオは、北海道南部から朝鮮半島周辺まで広く分布し、水深120mまでの砂泥底質の環境に好んで生息します。普段は深い海の底で静かに暮らしているのですが、繁殖期になると、産卵のために水深10mほどの浅瀬に移動します。

本種は冬期の生殖回遊であり、沿岸部には水温が下がる2月頃に現れます。冷水系の魚なので、水温が高いと浅瀬に移動しないのでしょう。水温12℃以下が適温のようです。
クサウオの泳ぎはゆっくりで、海底を這うように移動します。食べ物は、エビ・カニ類、ヒラメなどの底生生物。大きな口で狙った獲物を丸呑みにします。

そんなクサウオたちが、漁師さんたちの網に引掛かかることがしばしば。生命力が強いので、網に絡まっても簡単には死にません。

クサウオたちは網から逃げようともがきます。すると、網がさらに体に絡まって団子状に…。
漁師さんはクサウオを外すために網を切り、時間をかけて網を修復しなければなりません。

クサウオの名の由来は「臭い魚」ではなく、石川県加賀地方で「つまらない魚」を意味します。臭みはないのですが、柔らかすぎる肉質が調理を困難とするようで、漁師さんたちが好んで食べることはないようです。そして、市場においても利用価値が低いとされ、せっかく網にかかったクサウオが高値で取引されることはありません。
残念ながら、クサウオたちは漁師さんたちにとって厄介な魚として扱われています。
一晩で何十匹もクサウオが網に絡まることもあるので、なおさらです。
さらにヒラメやタイ、エビなどの稚魚を食べてしまうので...
これらを狙って網を仕掛ける漁師さんたちにとって、やはり厄介な存在。

これではクサウオも漁師さんも可愛そう。
せめておいしく食べることができれば、命は無駄にならないでしょう。


そんな厄介者とされているクサウオを捕まえる!
捕獲されたクサウオは、一流のシェフによっておいしい料理に仕上げられました!
(鉄腕ダッシュ!海底のエイリアン、2020年2月23日放送)



クサウオLiparis tanakai.加藤英明2.jpg
<クサウオ Liparis tanakai (Gilbert and Burke, 1912)>
全長50cmほど。オスはメスより一回り大きい。オスは縄張りを形成し卵を守る。
クサウオの仲間は寒冷な海や深海に生息し、世界に300種類以上が確認されている。

クサウオLiparis tanakai.加藤英明3.jpg

クサウオのお腹の吸盤。両側の腹鰭が互いに癒合したもの。岩に体を固定して玄界灘の荒波にも耐える!



まだまだ謎に満ちたクサウオたち。
今後、各地で大切に扱われることを期待します!




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